ダイエットのため、スポーツジム(フィットネスクラブ)に通っているのでしたら、たいていの施設には浴場(お風呂)が付いているのではないでしょうか。
お風呂があれば、サウナも併設されているところも多いです。
トレーニング後にシャワーで汗を流し、湯船に浸れば、さっぱりして気持ちいいですよね。
そして、余裕があればサウナでもう一汗かいてダイエットと考えてしまいませんか?
サウナでのダイエットは、間接的ですが効果はあります。
しかし、運動をした後にサウナに入っても同じように効果があるのか気になりました。
そこで、運動後にサウナに入ることは果たして良いのか悪いのか疑問に感じ、調べてみました。
ざっくり調べると、トレーニング後のサウナは効果なしとの意見が多くありました。
ですが、もし本当にそうであれば、わざわざジムにサウナを設置しないはずです。
本当のところ、どうなのか気になり調べてみました。
有酸素運動メインであれば「○」、筋トレメインであれば「×」
先に結論から申し上げますと、運動後のサウナに入って良いかどうかは、トレーニングの内容により異なります。
有酸素運動を中心に運動をしているケースでは、トレーニング後にサウナに入るのは効果があると言われております。
一方、筋トレ(筋肉トレーニング)メインの場合は、サウナに入るのは良くないとされております。
トレーニング内容によって、サウナの可否が異なるのは何故なのか。
それぞれの場合で詳しく確認してみました。
筋トレ後のサウナは回復を妨げる!
まず、筋トレ後のサウナが何故良くないのでしょうか?
ここでいう筋トレというのは、目一杯の力で限界まで鍛えて、筋肉を大きくするケースを想定します。
(つまり、ダイエット目的ではなく、とにかく筋肉をつけ、体を大きくすることと考えてください)
筋トレは、できるだけ極限の力で負荷をかけることで筋肉を刺激し、それにより筋繊維が破壊(損傷)し回復させることを繰り返し、筋繊維を大きくしていくトレーニングです。
トレーニングで筋繊維が損傷すると、筋肉が炎症を起こします。
そして、筋肉の炎症および疲労は筋肉を冷やすこと(アイシング)で回復が早くなります。
一方、炎症を起こした状態で筋肉を温めてしまうと、さらに炎症がひどい状態になります、
そのため、筋トレ直後は湯船に入ることは避けるべきです。
全身をさらに温めるサウナなどはもってのほかということです!
また、筋トレ直後は筋肉の損傷を回復させるため、筋肉に多くの血液が集まります。
そのような状態でサウナや入浴して全身を温めてしまうと、血流が全身に循環してしまい、筋肉に送り込むはずだった栄養が分散してしまう恐れもあります。
ハードな筋トレを行なった場合は、トレーニング直後は、ぬるいシャワーで汗を流し、水風呂に入りアイシングをするのが良いでしょう。
その後、30分〜1時間ほどして炎症が治まったら、ゆっくり湯船に浸かるようにします。
筋トレ以外のトレーニングがメインなら、体を温めることで疲労回復が早くなる
一方、ランニング・ウォーキング・水泳などの有酸素運動がメインのトレーニングの場合は、むしろサウナなどで体を温めることで、疲労回復が早くなる効果が見込めます。
(激しく追い込むほどではない筋トレでも効果があります)
上記の筋トレの項目で説明した通り、体を温めることにより血行が良くなります。
そのことにより、全身に満遍なく栄養が行き渡り、体力の回復が早くなるのです。
ただし、いきなり熱いお風呂に入るのではなく、最初はぬるめのシャワーで体をクールダウンさせ、その後、ゆっくりと湯船に浸かり、次にサウナに入るのが良いでしょう。
(トレーニングのしすぎ等、疲労がひどい場合は、サウナでさらに体力を消耗し逆効果になることがありますので注意してください)
また、トレーニング直後は体内の水分が少なくなっておりますので、水分補給は忘れずに行うようにしましょう。
特にサウナに入る場合には、必ず水分補給をしましょう。
結論として、ダイエットがメインで有酸素運動を中心に行なっている方は、うまくサウナを利用すると良いでしょう。
もちろん、無理してまでサウナに入る必要はありませんので、その時の体調に応じて実施してください。
ちなみに私自身は、毎回入ると疲労がたまるので、サウナに入るのは週1回ほどです。