スーパーにある袋詰めする場所の「サッカー台」とは何か?

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先日、スーパーマーケットへ買い物に行った時のことです。

いつもの通りレジで会計を済ませて、買った食材をバッグに積めるためにレジの奥にある台に向かいました。

台の上には、何やら注意書きの札がありました。

ちょうどこの時期は新型コロナウイルスの感染防止対策のため、人との距離を撮るよう書かれていました。

スーパーマーケット側でも注意喚起するのは大変だなあと思いながら目を向けると、ふと見慣れない言葉を発見しました。

「サッカー台」

へぇー、この台のことはサッカー台というのか。

何年も生きてきましたが、初めて聞く言葉でした。

競技のサッカーとは違うことはわかるのですが、なぜサッカー台というのか?

気になったので由来などについて調べてみました。

スーパーマーケットにある袋詰めの台が「サッカー台」と言われる由来

日本で一般的に言われているサッカー台とは、スーパーマーケットなどで会計後に荷作りスペースに設置される購入者用の作業台・作業用カウンターのことを言います。

サッカー台という名称の由来は、英語で袋詰め作業をする店員のことを”sacker”(サッカー)”ということから付けられたと言われています。

その一方で、日本にスーパーマーケットが普及し始めた頃、”sacker” の当て字として「作荷台」という用語が生まれております。

  • 「荷作りするための台」という意味の「作荷台」
  • 「英語の “sacker” 」から派生した「サッカー台」

由来はこの2つの説が混同しており、実のところハッキリしてません。

 

日本では「サッカー台」「作荷台」のどちらが使われているのかは会社ごとに異なるようです。

スーパーマーケットの社内文章・業務マニュアル、什器メーカーのカタログ、店内に掲示される客用の文章で使われる用語ですが、業界として特に統一されていないようです。

サッカー台は球技のフットボールとは無関係

なお、日本ではサッカーというと、球技のサッカー(フットボール)のことをイメージしてしまいがちです。

しかしスーパーマーケットにあるサッカー台と、フットボールのサッカーは何も関連はありません。

  • サッカー台:sacker(sack:袋)
  • 球技のサッカー:soccer

このように英語の綴りも異なり、全く別物です。

たまたま日本語のカタカナ文字にすると同じになるだけです。

サッカーはもともと「association football(アソシエーションフットボール)」が正式名称ですが、アメリカで「association」の「soc(仲間)」に「c」を加え、人を意味する「er」をつけた造語「soccer」が1880年代に使われ始めたといわれてます。日本はアメリカ経由で伝わってきたのでサッカーの名称が定着しました。

サッカー台という言葉はスーパーマーケット関係者くらいにしか通じない

以上、スーパーマーケットなどで袋詰めする「サッカー台」の由来などについて取り上げました。

ただ、サッカー台(あるいは作荷台)という言葉は、一般の買い物客で知っている人っているのでしょうか?

特に統計をとったわけではないので確実なことは言えませんが、ほとんど知らないかもしれません。

普段、スーパーマーケットなどで袋詰めしていても、滅多にサッカー台という文字を見かけることはありませんし、逆に店側でサッカー台と説明してもお客さんに通じない可能性があります。

別にサッカー台という言葉を知らなくても何も困ることはないので、お客さんにわざわざ説明する必要もありません。

 

結局、サッカー台という用語はスーパーマーケットなどの業界用語として従業員などの関係者の間で使われているものと言えます。

サッカー台をいう言葉を知っているのは業界の人々と、クイズなどで雑学を得るために勉強している人だけかもしれません。

あとは誰かに雑学を披露するときにちょっと自慢できるかなと。