たまたまラジオを聴いていた時に、久しぶりに「Spring Rain」が流れてきました。
これを書いているときは2月下旬の真冬の時期、私がいる札幌は例年にない大雪で春など程遠い時期です。
でも「Spring Rain」を聴くと、春が来るのが待ち遠しくなります。
ところで「Spring Rain」のメロディーを聴くと、どうしてもある曲を思い浮かんでしまいます。
もしかするとパクリなのかと気になってしまいますが、実際のところどうなのでしょうか?
Spring RainとShangri-Laはそれぞれどんな曲なのか
まず「Spring Rain」というのはこういう曲です。
おそらく聴いたことがあるのではないでしょうか。
テレビのBGMで使われることも多いので、曲名は知らなくてもメロディーは知っているのではないでしょうか。
しかし、イントロを聴いたら大半の方はこちらの曲だと思うのではないでしょうか?
そう、電気グループの「Shangri-La(シャングリラ)」です!
実は私も昔は電気グルーブのオリジナルと思っていたのですが、実はこの2曲にはつながりがあり、決して勝手にパクったわけではありません。
Shangri-LaはSpring Rainのパクリなのか?
じつは電気グルーブのShangri-Laは、最初からSpring Rainをサンプリングすることを前提に作られているのです。
サンプリングは1980年ごろから行われており、意外と過去の曲をサンプリングしたものというのは多いのです。
代表的なものだとこちらです。
Daft Punkの「Robot Rock」、
同じフレーズを延々と繰り返すミニマムな曲ですが、実はオリジナルではなく原曲が存在しているのです。
Robot Rockの原曲はアメリカのBreakwaterというグループの「Release the Beast」という曲です。
最初のフレーズが全く同じです。
探してみると、結構色々あるのです。
Spring RainとShangri-Laのミュージシャンについて
話をSpring RainとShangri-Laに戻します。
「Spring Rain」はベブ・シルヴェッティ(Bebu Silvetti)というアルゼンチン出身の音楽家が作曲しています。
1975年に発売された当初はさほどヒットしなかったのですが、1976年ごろからディスコブームに乗り、徐々に知られるようになりました。
日本でもヒットし、結構知られている名曲です。
一方、電気グループの「Shangri-La」は1997年にリリースされ、テレビのエンディングやCMでも使われるようになった大ヒット曲となりました。
この曲を作るときに、Spring Rainをサンプリングすることになったのですが、実際の製作はかなり大変だったらしく、完成までに相当時間がかかったそうです。
その結果、サンプリングをベースにしつつも、電気グループのオリジナリティーもしっかり組み込まれた名曲となりました。
ただし、版権の問題で作曲のクレジットにベブ・シルヴェッティを入れることになり、いわゆる印税も半分ぐらい支払う羽目になったそうです。
とはいえ、日本においては、あのメロディーが流れるとSpring Rainではなく、Shangri-Laがイメージが定着しているのではないでしょうか。
電気グルーブもピエール瀧氏の件で、色々ありましたが、今後の動向にも注目したいです。