自分がモノを少なくする生活をしてから結構経つ。
今でこそ、少ない持ち物で暮らしているが、そこに辿り着くまでに、数え切れないくらい不要なものを処分してきた。
この時に感じたのは、物を手放す、捨てるという行為は、思った以上に手間と時間がかかることである。
物を増やすのは簡単だが、減らすのは思った以上に難しいと感じるかもしれない。
物を捨てるのは「決断」よりも「実務」が10倍大変である
どのようなきっかけでもいいのだが、自宅のものを片付ける際、だいたい次のような手順を踏むことになる。
- 捨てるもの・捨てないもの(いるもの・いらないもの)に振り分け
- 捨てるものを処分する方法を選択(ゴミとして処分、売る、リサイクルに出すなど)
- 処分する方法に従い、連絡したり、物をまとめたり梱包する
- 処分する当日まで自宅に保管
- 処分当日に手放すものを運び出し
いわゆる片付け本だったり、ネットなどでアピールする際は、正直「1.」のことについてしか触れていない。
人によっては手放す手放さないに悩むことが多いのかもしれないが、正直言って、自分で踏ん切りさえつければ、さほど難しいことではない。
むしろ大変なのは、そこから先である。
まず「2.」で、どのように処分するかを決めるわけだが、リサイクルショップやネットオークションなどで売れるのであれば換金したいと考えることだろう。
あるいは金にならないので、諦めてゴミとして処分するかもしれないが、その場合も無料でリサイクル品として引き取ってもらえるのであれば、そちらに出すこともある。
リサイクルも出来ずゴミで処分する場合もまた面倒で、地域によっては有料になることもあり、ましてや粗大ゴミになるとどれくらいの費用になるのか考えるのも怖くなる。
処分する方法を決めたら「3.」に進むわけだが、どの方法でもまとめてポイと出すわけにはいかず、出品するなら1円でも高く売るため手間をかけるだろうし、リサイクルに持ち込むなら、店などまで持ちこまないといけない。
大型ゴミ・粗大ゴミの場合は業者に連絡をして引取日や処分費用の支払をしないといけない。
処分する準備ができたら、すぐ終わりというわけではなく、処分する日まで自宅で保管しなくてはいけない。大抵は数日は家に置いておくことになるが、その数日でもまだ手放せないので、その分ストレスに感じるかもしれない。
そして、ようやく「5.」で手放す当日を迎えるわけだが、この日が来るまで、結構いろいろなことを行なっているため、ようやく片付けられたと疲労感が残ってしまう。
捨て活するから、ゴミ袋に入れて、そのままさよならというわけにはいかない、いざやってみると思った以上に大変だと気づくことだろう。
個人的に苦労したのは服の処分、買取できるようなものがないのでネットオークションにも出せないし、燃えるゴミとして有料で捨てるのも勿体無いため、無料リサイクルできるショップまで持っていくのだが、両手に服を抱えて移動するので、辿り着くまでが大変だった。
また、家具や家電を粗大ゴミとして処分するときも、役所への連絡、支払、そして当日に処分場所まで持ち運ぶのだが、重くて苦労した。できることならもうやりたくない!
捨て活の「疲労感」こそが、無駄遣いを防ぐ最強のブレーキになる

今回は物を手放すというのは、思った以上に労力がかかるということについて取り上げた。
これは、毎回物を手放すたびに面倒だなと感じる私自身の体験から来ている。
よく、ミニマリストや片付けを指南するインフルエンサーは、物を手放せばいいことばかりあると耳当たりの良いことを言うが、実際に手放すときの泥臭い苦労に触れているケースは少ない。
意外と無責任な発言をしていることもあるので、気をつけた方が良い。
とはいえ、物を減らせば身軽になってスッキリすることは多く、今後の自分の生活を見直すよいきっかけにもなる。
苦労して物を処分した分、この先物を増やすときは慎重になる。
特に家具や家電、あるいはリセールバリューを意識してしまう服やガジェットなどは、手放すときの手間まで計算して買うようになる。
「出口戦略」まで含めて買うメリットがあるかを考えるようになるので、結果的に生活の質は上がっていくはずだ。
本気でミニマリスト、シンプルライフを送りたいのであれば、一度は物を手放す苦労を味わう試練を乗り越えないといけないが、峠を越えたら、あとは楽になるので、ぜひチャレンジしてほしい。
