激ヤバミニマリスト「孤高の人」を一時期目指そうと思っていた時期もあった

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一時期、私がミニマリストの生活にのめり込んで、2ch(現5ch)などで「持たない暮らし」「極限までものを持たない」「トランク1つで暮らしたい」というスレッドを参考にしていた時の話。

当時の私はとにかく、使わないものを次から次へ手放し、本当に何もない暮らしに近づこうと暴走していた。ネットで様々なサイトを見て、極限までものを持たない人々の暮らしや、部屋の様子を見たりしていた。

その中で、特に印象的だったのが、漫画の1シーンを切りとった、ある画像で、とても強烈だったのを今でも覚えている。

漫画「孤高の人」の主人公森くんの部屋はまさに極限のミニマリストだった

たしか、2010〜13年ぐらいなので、もう10年以上前のこと。当時はミニマリストなんて言葉も表に出ていなかったと思う。そんなときに目にしたのが、こちらの画像だった。


<matome.naver.jpのページより引用>

この画を初めて目にしたときの衝撃は今でも覚えている。当時は極限の暮らしの行き着くところはこれじゃないかと本気で思っていた。今でこそミニマリストというと、何となくおしゃれな雰囲気を醸し出していることが多いが、この画にはそんなもの微塵も感じさせない!

とりあえず部屋は寝るだけ、インテリアや部屋の作りなど全く関係なし。この薄汚れた感じが極限までものを持たない暮らしというリアル感が滲み出ている。

 

この一コマは「孤高の人」いう漫画で、主人公である森文太郎の部屋を描いたもの。部屋には何もなく、持ち物は傍にあるリュックだけ!
部屋の明かりもランタンというのが何ともいえない。

当時の2ch界隈などでは、時折この画が引用されるケースが多く、実際に同じような暮らしをして、部屋を晒す強者もいた。果たして、現在でもそんな暮らしを継続しているのだろうか?

ミニマリストも驚愕の「孤高の人」とはどんな作品?

1コマだけだが、これだけで主人公がヤバい奴というのは十分に伝わるだろう。

この「孤高の人」という作品は週刊ヤングジャンプで、2007~11年まで連載されていたもので、新田次郎さんの小説が原作で、漫画化されたもの(ただ、原作とは結構異なる部分も多いらしい)。

この作品は登山がテーマで、主人公の森は登山が趣味。というより登山は人生そのもので、他のものに一切興味はないので、いわゆるミニマリストになるのは必然だったということ。

登山をすることで主人公の心境にも変化が見て取られ、どのように成長するのかというのが、作品の見所である。

登山に興味があれば面白いだろうし、そうでなくても他のものに一切興味がなく、ただただストイックに登山に向きあう姿は、何か感じる物があるかもしれない。

「孤高の人」の何もない部屋を見て触発された時期もあった

私も過去には、極限まで物をもたないミニマリストを目指していたこともあり、「孤高の人」の生活スタイルに触発され、とにかく身の回りにある不要なものを処分することに没頭していた。

これで、自分の煩悩を取り除いて、何か新しいものが見えるかなと思ったけど、結局何も変わらなかった気がする。しいて言えば無駄遣いをしなくなり、PCとスマホがあれば仕事も娯楽も何とか出来ることが分かったくらい。また広い部屋に興味も無くなり、今では狭いワンルームでも普通に暮らせるようになった。

 

結局何を言いたいのかというと、今回紹介した漫画の1コマがミニマリストが物を手放して行き着くゴールが想像できるだろう。そして、こういう環境(状況)を思い浮かべて、自分はミニマリストに向いているか想像を膨らませてみる。身軽になって心地よいと感じるかもしれないしお、あまりにも殺風景で空虚すぎる空気が耐えられないかもしれない。

まあ、今回はあまりにも極端な例なので、参考にならないかもしれないけど。

ちなみに私は、いまでもミニマリスト的な暮らしは続けていて、最終的には、もう少し小綺麗な空間と、トランク1つに納まるくらいの、必要な持ち物だけで暮らすライフスタイルが理想。今ではだいぶ近づいているので、昔ほど物を捨てるとかそういうことに振り回されなくなったかな。