自分がミニマリストっぽい暮らしをしているせいだからなのか、よくミニマリストに関する話題が気になるのだが、「ミニマリストってなんか変で理解できない」という声も聞こえてくる。ストレートに「うざい」とか「気持ち悪い」「宗教くさい」などと嫌悪感をむき出しにされることもある。
私もどちらかというと、極端に押し付けたり、宗教染みた感じ(スピリチュアルな感じ)は嫌いなので、その点は理解できないでもないのだが、あまりにも敵視するのもどうかと思う。
本当にミニマリストは気持ち悪いものだろうか?
ミニマリストが「うざい」「気持ち悪い」と思われる理由とは?
最初にミニマリストがうざいとか気持ち悪いと思われている理由について考えてみる。まず、こちらをご覧いただきたい。
出典:にんじ報告「NHKが「ミニマリスト」特集も「共感できない」「持たないことに執着してる」「宗教のようだ」と物議。極端にモノを持たない生活、おはよう日本で」
これは、2015年にNHKの番組でミニマリストを取り上げた際の映像の一部なのだが、メディアでミニマリストや持たない生活をしている人を紹介するときに映し出されるパターンの1つである。
こういうイメージ付けこそ、ミニマリストが変だとか気持ち悪いと思われる理由が集約されていると私は思っている。
ここから発展して、ミニマリストがうざいと思われている理由をまとめると
- スピリチュアルっぽく、宗教くささがある
- ポジショントーク、主張・アピールがうざい
という2つに集約されるのではないか。
先ほどの画像もそのまま眺めると、ミニマリストって変な奴だという匂いを感じてしまうかもしれない。部屋の中には何もなく、板張り(フローリング)に直接正座してご飯を食べている、まるで禅寺で修行している雲水(修行中の禅僧)みたいだ。
また、片付け本やミニマリスト関連本では、ところどころにメンタル的なことや、スピリチュアル的な語りが入ってくることがあり、「溢れたものから解放されれば、あなたの元にきっと幸せが訪れるでしょう」みたいな押しつけがましい語りも見られる。
この手の本をたくさん読んでいると、だんだん説教くさいことが書いてあって、途中で嫌悪感を抱かずにはいられない。
ミニマリストっぽい生活をする私ですらそう感じるので、世間一般から見ると、ミニマリストや断○離の界隈の人々は偏屈で、うざいなと感じる。
そもそも、片付けやシンプルライフ・ロハス系は、なぜこれほどまでに宗教・スピリチュアルっぽいのか?
それは、物を捨てたり片付けられない原因は心理的な原因が大きく関係しているからである。そのため、心をくすぐるような言葉で、さらに背中を一押ししてもらえば自分が変われるかもしれないと言う自信が出てくるのだろう。
結局、ミニマリストやシンプリストになって人生が変わったというのを伝えたい気持ちが強いせいか、周りからドン引きしてされてしまうのだろう。特にブログやSNSでミニマリストという看板を背負ってポジショントークをしてしまうと、それがエスカレートして「うざい」と思われるである。
ミニマリストやそれに憧れている内輪の世界で生きていくのならいいのだが、もっと幅広く交流したいのであれば、その辺のバランス感覚が求められるだろう。私自身は、様々な趣味・思考を持った人と交流したいので、今ではミニマリストということは積極的に口にしないようにしている。
さいごに
以上、ミニマリストが「うざい」「気持ち悪い」と思われる理由をまとめてみた。
なぜこんなことをまとめたのかというと、他のミニマリストのブログ、SNSを見ているうちに、少し違和感を感じたから。もちろん、ミニマリストとしてスピリチュアル的なことを呟いて、誰かの役にたったのであれば、それはそれで良い。
そういうスタイルでやっていくのであれば、自信を持って活躍してほしいと願うし、否定するつもりもない。
ただ、私はあまり物事を深く考えるのが苦手で、出来るだけシンプル・単純明快に物事を考えたいので、そこまでのめり込めないのかなと思っている。
まあ、今は多様性の時代になったので、出来るだけ広い心をもって、様々なことを受け入れられれば良いと思う。