家庭で美味しいご飯を食べるのに、炊飯器ではなく鍋で炊く人もいます。実は、過去には私も炊飯ジャーが壊れたのを機に、土鍋でご飯を炊いていたこともあった。
鍋でご飯を炊くのは難しいイメージがあるが、実際にやってみると意外と簡単、今回は、私が過去にやっていた土鍋を使ったご飯の炊き方と、メリット・デメリットについて取り上げることにする。
初心者でも炊飯用土鍋で美味しいご飯を炊く方法とコツ
正直、私は料理は得意ではなく、煮物や揚げ物といった、手の込んだものは全くダメである。そんな不器用な私でも、土鍋で美味しいご飯を炊くことは難しくない。炊飯用の土鍋を使い、説明書通りにやれば簡単である。
なんだよ、そんなことかと思われるかもしれないが、自分が苦手なことをするには、とにかくマニュアルに忠実にやること。専用の土鍋を使い説明書通りにやるだけ。
炊飯用の土鍋を使ったご飯の炊き方と所要時間
では、実際に土鍋を使ったご飯の炊き方を説明しよう。
炊飯用土鍋を使ったご飯の炊き方
私が使っていたのは「ごはんや讃」という土鍋。
ご飯の炊き方は次の通り。
①お米をよく研ぎ、30分以上水に浸す
私の場合、ザルを使って研ぎ、その後水に浸すが、通常は1時間程度で十分。
②おかまの内側の水加減ラインを参考に水を入れる
鍋でご飯を炊くときに一番難しいのが、この水加減ではないだろうか。専用土鍋で炊く場合は、ほとんどの場合、水を入れるラインが入ってるるので、その通りに入れる。
季節によって微調整云々というのはプロの話なので、家庭ではおとなしくメモリどおりに入れれば良い。このラインに合わせて水を入れて炊いて失敗したことは一度もない。
③フタをして炊飯時間を目安にしてガスコンロで炊く
鍋に付属している2つのフタをし、そのままガスコンロにかける。このときに注意するのは、最初は強火ということ。
昔は「はじめチョロチョロ、中ぱっぱ、・・・」と最初は弱火と言われていたが、昔は薪(まき)でご飯を炊いていた時の名残である。薪だと最初は火が弱いのでチョロチョロと表現したもので、実際にご飯を炊くときは最初から強火で一気に沸騰させるのがよいのだそう。
しばらくすると、下の写真のように沸騰するので、その後弱火(とろ火)にする。
弱火にした後の炊飯時間は次の通り。
- 1合:約5分
- 2合:約6分
- 3合:約7分
④弱火にし、炊飯時間になったら火を止め、約10分間蒸らしたら出来上がり
弱火にした後、所定の時間火にかけ、その後火を止めて鍋をコンロからあげる。そして10分ぐらい置いたら、このように美味しいご飯が炊き上がる。
なお、炊いた後の片付けは、空になった鍋を少し水に浸けて、スポンジで水洗いすれば、十分キレイになる。
土鍋でご飯を炊くメリット・デメリット
以上、土鍋を使ったご飯の炊き方について触れました。
土鍋を使ってご飯を炊くメリットとデメリットは次の通り。
【メリット】
- 土鍋本体の価格が安い
- 比較的早い時間でご飯が炊きあがる
- 火加減、水加減の調節に慣れれば、自分好みの硬さや柔らかさにできる
【デメリット】
- 炊飯中はコンロの近くにいないといけない
- タイマー炊飯ができない
- 3合より多い量を炊くのは難しい
- 底に多少のおこげができる
普段から30分ぐらい料理をしているならば、土鍋でご飯はオススメで、待っている間に他の料理を作れるし、火加減も同時に確認できるので問題ないだろう。
一方、デメリットであるが、おこげは好みの問題なので、どちらとも取れる(個人的には好き)。
また、炊飯用土鍋は3合炊きの商品が主流で、5合炊きなど大きなもの見かけたことがない。人数が多く、いつも5合くらい炊く家庭だと土鍋は不向きかもしれない。
なお、私が使っていた土鍋は、ガス火専用だった。もしIHコンロを使っているのでしたら、そちらに対応しているものを用意すると良い。
ちなみに、今は電子レンジで炊飯できる「ちびくろ」を使っているが、一人暮らしでなら全く困らないし、置き場所にも困らないので結構便利である。