私が北海道・札幌に移住してから8年経ちました。
当初、このブログは北海道へ移住するまでの記録を残しておこうと書き始めたものです。
今回は改めて、移住したいと思ったきっかけから、実際に北海道に行くことを決めた決断、そして移住するための準備から引越しをするまでの記録を一通りまとめました。
今後、北海道、あるいは別の地域に移住したいなと考えているあなたの参考になれば幸いです。
40代一人暮らしの男がなぜ北海道に移住しようと思ったのか?
まずは、私が東京から移住しようとした理由について。
しかも遠い北海道に行こうと思ったのはなぜか?
きっかけは、学生時代の北海道旅行でした。
もともと生まれは北海道ではあるものの、ずっと埼玉で暮らしていました。
北海道へは時々遊びに行く程度でした。
でも、一人で回っているうちに、北海道の空気感というか雰囲気が自分に合っているなあと感じました。
そして、徐々に北海道で生活したいなあという気持ちが強くなりました。
実際、新卒の就職活動でも北海道の企業を希望したのですが、うまくいかず都内の会社に行くことになりました。
一時は諦めたこともあったのですが、それでも移住したいという気持ちは続きました。
移住しようと考えるようになってから十数年、
ようやく夢を現実のものにしました。
これだけの期間がありながらも、ようやく移住しようと決意して理由はなんだったのか?
- 当時の仕事で限界を感じたこと
- 会社勤めではなく独立するプランを立てられたこと
- 何より北海道への移住をずっと強く心に秘めていたこと
やはり仕事面で目処がついたのが大きかったです。
私が移住先を北海道にした理由は次の通りです。
- 馴染みの場所である
- 消極的でもやっていけそう
- 自然環境が自分に合っている
40代一人暮らし男が北海道に移住するための準備
移住すると決めたら、早速準備を始めました。
実際にどんな準備をしたかですが、私の場合は次のようなことをしました。
- 当時勤めていた会社の退職手続
- 移住するまでの大まかなスケジュール
- 移住する街(自治体)の選定
- 住宅探しの方法
場合によっては順序が変わる場合はあるでしょうが、私の場合はこの流れでした。
1つづつ簡単に触れていきます。
当時勤めていた会社の退職手続
ケースによっては、この前に移住先の転職先を決めなければいけないかもしれません。
私の場合は、会社勤めではなく、フリーで仕事をすると決めていたので転職活動はしておりません。
ですので会社関係で行ったのは退職手続きだけです。
具体的な手続きもそうですが、一番気になるのは、会社に対してどのように伝えたかということでしょう。
私の場合は、引き止めなど余計な手間を省きたかったので、会社側がダメと言えないような理由を作って伝えました。
- 田舎に住む両親の体調面(今のところは一応元気だが今後はどうなるかわからない)
- 不動産(両親が住むマンション)の相続等の問題
- 遠い将来は介護などするかもしれない
このようなことを理由として伝えました。
これで話はスムーズに進み、2015年12月30日をもって退職しました。
移住するまでの大まかなスケジュール
これについては順番は後回しになるかもしれませんが、私の場合は最初にスケジュールを組んでしまいました。
実際に作ったスケジュールは次のようなものでした。
1月 |
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2~3月 |
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4月 |
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5~6月 |
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このようにした理由は
- 雪が積もっている時期を避けるため
- 引越しシーズンの3〜4月を避けるため
- 現在の住まいの賃貸契約満了が6月12日でキリがいいため
- 3月ぐらいまではいろいろと手続きなどがあり動けないため
移住する場所(自治体)
北海道に移住するのは良いのですが、どこに住むのかというのを決めなければいけません。
さすがにどこでもいいやというわけにはいきません。
現実的に考え、自分が住める環境にあるかどうか検討しなければいけません。
場所を決めた基準としては、
- 都市部であること
- そこに行ったことはあるか
- 一人暮らしできる生活の利便性
以上のことを踏まえた結果、札幌に決まりました。
住宅探しについて
移住するにあたって、気になることの1つが住まい探しではないでしょうか。
これについては、家族構成、家賃をいくらまで出せるかなど、それぞれ条件が異なるでしょう。
私の場合は、一人暮らし、仕事は自営(信用度低)、車は持っていないというのが前提になります。
そこから考えて次のような条件を満たすところを探しました。
- 駅から歩いて行けること(概ね10分ぐらい)
- 敷金はあっても良いが、礼金不要か1ヶ月まで
- 保証人不要(その分の保証料は払っても良い)
- 個人事業主(最悪無職)でも借りることができる
- 家賃は5万円以内
この条件を満たしてくれるのがUR(旧公団)の住宅でした。
いわゆる団地です。
一人暮らし男性が北海道へ移住するための物件探しから引越をするまでの全手順
北海道へ移住するための準備は完了しました。
ここからは、実際に移住するための具体的な行動に移します。
具体的に行うことは次の通りです。
- 物件探しと仮契約
- 引越の荷物整理
- 引越業者選び
- 引越前の各種手続き
- 転出日当日
- 北海道までの移動
- 北海道到着から入居契約
こちらも順番に1つづつ説明します。
物件探しと仮契約
事前の下調べにより、移住するのは札幌、物件はUR(団地)で探すと決めました。
URのWebサイトから、どこに空きがあるのかは調べることはできます。
とは言え、やはり一度は直接見ておこうと思い、一度北海道へ行くことにしました。
本来は4月にスケジュールを組んでいたのですが、そこに祖父の訃報が。
一度仕切り直ししようと思ったのですが、そう何度も北海道へ行くこともできません。
そこで、葬儀が終わった後、そのまま札幌へ向かい物件を見にいきました。
その後、空いていた物件を確認し仮契約を結びました。
通常、民間の賃貸住宅を借りる場合、不動産屋に手付金を払うことが多いでが、URの場合はそれがなく、その場で書類を書いて終わりました。
必要となる敷金等は、後日支払うことになります。
なお。この時に、いつ入居するかも決めます。
当初の予定通りに行くよう、キリ良く6月1日にしました。
引越の荷物整理
普通に考えると、次に引越業者を選ぶところですが、その前にもって行く荷物がどれぐらいになるか把握しなければいけません。
荷物の量で引越費用が大きく変わりますので、まずは荷物を確認するべきです。
私の場合は、一人暮らしで荷物もさほどありません。
そして、できるだけ引越費用はかけたくありませんでした。
今回は東京から札幌という長距離になります。
単身でも普通に引越すると、軽く10万円はオーバーするでしょう。
そこで、本当に必要なものだけ持って行くことにし、選ぶことにしました。
その結果、かなり荷物を絞り込むことができました。
引越業者選び
持って行く荷物が決まったら、次にそれに合わせて引越業者を選びます。
私の場合は、かなり絞り込むことができ、単身の引越しで良くある「単身パック」を使うことにしました。
↑こういうやつ
これを使うことで、引っ越しの費用をかなり抑えることができます。
単身パックを扱っているところは多くありませんが、その中から総合的に判断して「クロネコヤマトの引越」を選びました。
様々な割引サービスを駆使して3万円台にまで抑えることができました!
引越業者を選び、申し込みしたことにより、引越するスケジュールもここで決めてしまいます。
5月末の金曜日午前に運び出し、余裕を見て翌週火曜日に到着するようにしました。
引越前の各種手続き
引越のスケジュールが確定したので、あとは引越前までにしておかなければいけないことを整理します。
- 新居の敷金等の支払と家賃の口座振替申込
- 現在の住まい(東京)の退去連絡
- 電気・ガス・水道・役所への転出届等手続き
- 北海道へ移動するための宿泊先とフェリー申込
この時、とても助かったのが入居する時の支払費用を抑えることができたことです。
なんと8万円台で済んだのです!
(引越し費用は含まず)
内訳は敷金1ヶ月と初月家賃1ヶ月(礼金なし)だけ、URとの直接契約なので仲介料もありません。
(部屋の家賃は2DKで約4万円)
やはり札幌といえども、北海道の住居の安さはいいですね。
あとは北海道までの移動手段。
北海道に荷物が届くのは数日かかりますので、それまでの宿泊先を確保しました。
そして自分自身が北海道へ移動する方法ですが、今回は時間もあるのでフェリーを使うことにしました!
こうして、最終的な移動スケジュールも確定しました。
- 5月27日(金) 荷物搬出、東京泊
- 5月28日(土) 夕方フェリーで出発
- 5月29日(日) フェリー到着、札幌泊
- 5月30日(月) 本契約、鍵引渡し、札幌泊
- 5月31日(火) 荷物搬入、引越完了!
転出日当日
引越の準備も漏れなく行い、いよいよ引越当日を迎えました。
前日までに荷物も梱包し、引越業者を待ちます。
午前中に引越業者がやってきて荷物を運び出してくれました。
ここで引越料金の支払も済ませます。
荷物も少ないので30分ぐらいで終わりました。
引越作業の間にガス会社の作業員がやってきて、ガスの閉栓も無事終わりました。
残りは管理会社による最終点検と鍵の返却。
特に指摘されることもなく無事に終了。
こうして、長年住んでいた住まいに別れを告げたのでした。
北海道までの移動
荷物を搬出した当日は都内で一泊。
翌日、いよいよ長年住み慣れた東京を離れます。
先ほども触れたとおり、今回はフェリーで北海道へ渡ります。
交通費がかなり抑えられることと、船内で1泊できるというのが選んだ理由です。
利用したフェリーは、大洗と苫小牧を結ぶ商船三井フェリーの「さんふらわあ」です。
その中の「パシフィック・ストーリー」という企画きっぷで移動しました。
この企画きっぷは、フェリーと高速バスなどを乗り継いで、東京駅と札幌駅の間を9,900円(当時)という破格の値段で移動することができます。
今回の移動には、まさにうってつけでした。
久しぶりの船旅でしたが、ゆっくりと満喫することができました!
北海道到着から入居契約、鍵受け取り
フェリーに乗り一夜を過ごしたあと、前方に北海道が見えてきました!
北の大地が見えてきた時には、いよいよ待ちに待った北海道へやってきた、それも旅行ではなくここで暮らすために!
そう思うとテンションがとても上がったのを、いまでも思い出します。
もちろん声に出さず心の中で叫んだだけですが(笑)
無事に苫小牧港へ到着し、バスを乗り継いで札幌までやってきました!
その日は現地でゆっくりし、いよいよ次の日に新居の本契約を結びます。
翌日、URの事務所へ行き、書類を提出し鍵を受け取りました。
そのまま現地に向かい、住居を確認しました。
問題ないことを確認し、翌日の荷物受け取りに備え、この日はホテルに宿泊しました。
そして翌日、荷物が到着!
業者さんが運び入れてくれました。
特に大きな問題もなく終わりました。
これで住まいの方は全て手続きが完了しました。
翌日、区役所へ転入届けを提出し、晴れて道民になったのでした!
一人暮らし男性の北海道移住も結構大変
いかがだったでしょうか?
移住を決意してから、実際に引越しするまでの流れをコンパクトにまとめて見ましたが、思ったより長くなってしまいました。
最近は、北海道を始め地方への移住が増えていると聞いております。
私の場合は、単身での北海道移住の事例になります。
もしも北海道、あるいはそれ以外の土地への移住を考えているあなたへ、今回の内容のどこか一部だけでも参考になれば幸いです。
以上、ご覧いただきありがとうございました。