今回は、北海道だけで遊ばれているという「板かるた」というものについて取り上げたいと思います。
長年、北海道のことについては調べたり、親戚などから聞いたりして、色々知っているつもりでしたが、これについては初めて知りました。
北海道の百人一首かるたのこと
まずはこちらをご覧ください。
木の札に、江戸時代に使われていたような文字で何かが書かれていますね。
初めて見た時には、何が書いてあるのか全くわかりませんでした。
しかし、北海道で育った人が見ると大抵の人はすぐわかるそうです。
(これも、実際聞いたことがないので本当かどうか確証が持てないのですが)
実はこれ、百人一首のかるたの取り札なのだそうです!
主に北海道で使われることの多い「板かるた」というものだそうです。
普通の百人一首かるたについて
普通、百人一首かるたというと、上の画像のように、人物と全ての句が書かれている「読み札」とひらがな(読めるひらがなです)だけで下の句が書かれている「取り札」で競うものというのが一般的かと思います。
小・中学生時代に学校の行事で百人一首を覚えされられ、かるた大会が行われていたという方も多いことでしょう。
私は小・中学生時代は関東にいたので、この典型的なかるたで参加していました。
普通の百人一首かるたでは、読み札と取り札は次のようになっております。
(取り札は読める読めないは別として、書いてあることは一緒です)
【読み札】 | (上の句)ちはやぶる神代も聞かず龍田川
(下の句)唐紅に水くくるとは |
【取り札】 | (下の句)からくれなゐにみづくくるとは |
普通の競技かるたでは、上の句から読み上げます。
読み上げられた上の句から下の句を思い出して札をとるのがルールです。
そのため、百首全て覚えているというのは前提条件です。
これが覚えられず、嫌いになった方も多いことでしょう。
板かるたはルールもかなり独特!
さて、一方の板かるた。
取り札が違うぐらいならば、それほど驚くほどでもないでしょう。
しかし、ルールもかなり独特なのです!
北海道で行われる百人一首かるたでは、上の句は読まず、最初から下の句だけ読み上げて札を取り合う競技なのです!
そのため、この木の札で行われるかるたを「下の句かるた」と言うこともあります。
はっきりいうと、いろはかるたと全く同じ!
読み上げたものを素早く探し出して取るだけで記憶力は必要ありません。
(ただし、木札に何が書いてあるかは知っていないといけませんが)
道民の方からすれば、昔から馴染みのあるもので何ら不思議でもないのでしょうが、そうでない地域の人間からすると、何とも不思議な百人一首かるたです。
なお「下の句かるた」の生い立ちと詳しい競技ルールについては、以下に詳しく掲載されておりますので、興味のある方はご覧下さいませ。
ちなみに、このかるたのことは北海道出身の両親や親類から全く聞いたことがありません!
道内で普及しているのであれば、少なからず耳に入るものなのですが・・・?
本当に謎です(笑)
そういえば2016年の前半には「ちはやふる」がヒットして映画化もされましたね。
百人一首は、たまにブームになることがありますね。