確か2019年ごろの話なのですが、たまたま「たけしのニッポンのミカタ」というテレビ番組を観たときに気になったことです。
番組自体がどんな内容だったかは忘れてしまたですが、エンディング近くで流されていた部分でハッキリ覚えていることがあります。
その時とんでもなく分厚い1冊の本が紹介されていました。
数学オタクのビートたけしがハマった数学書「虚数の情緒」
紹介されていたのは「虚数の情緒」というタイトルの本でした。
なんかすごく難しそうな題名で、表紙だけ見てもかなりの数学の専門書だということはわかりました。
なぜこの本がテレビ番組で出てきたのかというと、ビートたけしさんの誕生日に軍団員からプレゼントされたというエピソードが紹介されたのです。
喜んで受け取ったたけしさんでしたが、実はプレゼントされる前に自腹で購入していたというオチまでありました。
番組内で本の実物を見せていたのですが、本当に分厚い!
後日、実際に書店で実物を見たのですがページ数はなんと1,000ページ以上ありました!
厚さは5cm以上あり、中身もかなり専門的な内容でした。
(ただし、高校数学の知識があれば読めると思われる)
さらにたけしさん、その本のところどころに様々な数式を書き込んでおり、かなり読み込んでいました。
今でも忙しい人なのに、そういう部分にもしっかり時間を見つけて取り組んでいるのは驚きです。
ちなみに著者の吉田武先生ですが、たけしさんが数学の番組をやる時に監修を依頼したそうなのですが、都合が合わず断ったそうです。
「虚数の情緒」とはどんな本
ところで「虚数の情緒」ってどんな内容の本なのでしょうか?
紹介文には次のような文言が。
題名からすると、中学生以上に向けた数学解説書のように思われるが、実際はそんな生半可な本ではない。本書は「虚数」の概念を軸として人類文化全体を鳥瞰(ちょうかん)した、実に1000ページを超える大著である。
(中略)
著者は文中で「新しい文化を取り入れるという事は、決して自らの文化への”接ぎ木”をすることではなく、それを深く理解し自らの血肉とすることである」と繰り返し強調しているが、本書はその実践の結果である。また、副題からもわかるとおり中高生の読者を意識しており、冒頭からかなりのページを割いて「学ぶとは、理解するとはどういう事か?」について説いている。
<amazonの商品紹介ページより一部抜粋>
たったこれだけ読んでも、理解するのに時間がかかりそう。
中高生を意識したと書いてありましたが、大人が読んでも頭から湯気が出そうです。
おそらく、数学好きな優秀な学生や社会人が読んで、やっとついていけるぐらいのレベルではないでしょうか。
数学に造詣の深いたけしさんだからこそ、夢中になって読めるのかもしれませんね。
とても万人にオススメできるものではありませんが、ちょっと覗き見したみたい強者はチャレンジしてみると良いかもしれません。