新聞、テレビなど、いわゆるオールドメディアを見なくなると、日々のニュースはネットから得ることが多くなる。今ではYahoo!ニュースなどのWeb媒体、XなどのSNSから情報を知ることが多いのではないだろうか。記事の良しあしは置いといて、今ではスマホさえあれば世の中の話題を簡単に知ることが出来て、困ることはほとんどない。
もう、ネットに頼る暮らしを何年もしていると、それが当たり前になるのだが、このところネット記事の見出し(件名、タイトル)を眺めていると、どうも気になることがある。
- 元人気アイドル卒業生が結婚!
- 元オリンピックメダリストが○○に挑戦!
- 人気芸人があの大御所俳優との確執を暴露!
まあ、ざっとこんな感じなのだが、どの記事にも実名が一切書かれていないのが特徴である。有名人だから名前を入れればすぐにわかるのに、勿体ぶってる見出しやタイトルの多いこと。
最近一番目立っているのが「伝説のロックバンドドラマーが中居に苦言」などと、伝説のロックバンドドラマーが良く登場しています。
実際に記事を読むと、元BOØWYの高橋まことさんであることがわかる。ある世代以上であれば、名前を出せば一発でわかるのに、なぜクイズ形式のように頑なに名前を書かないのか?
ネット記事の見出し(件名)を見るたびに、じれったくなる。
なぜ、そういう勿体ぶることをするかというと、クリックして閲覧数を稼ぎ、それに乗じて広告をクリックしたり閲覧したりすることで報酬を得るためである。YouTuberやインスタグラマーなどが件数稼ぎをするのとまったく同じである。
まあ、ネットが普及し、1人1台スマホを持っているのが当たり前のいま、新聞や雑誌は売れず、テレビも見られなくなった。新聞社や出版社も収入を得るためにはネットに記事を上げて広告稼ぎをしないと生き残れないのだろう。そのためになりふり構わず「釣り」の見出しを書いて誘導しているのである。
今では、こういう手法も珍しくなくなりつつあるので、いちいち批判することはしない。気になれば読むし、そうでなければ読まないだけ。
時代とともに、メディアも記事の書き方を変えていかないと生き残れないということなのだろう。