志村けんさんの訃報は、本当にショックでした。
加藤茶さんがコメントで「ドリフの宝、日本の宝を奪ったコロナが憎いです。」と言っていましたが、まさにその通りです。
SNSを中心に多くの追悼コメントが投稿され、改めてコメディアン志村けんの偉大さを知ることになりました。
そんな中で粋な投稿をしていたのがハマ・オカモトさんのベース1本でヒゲのテーマの動画でした。
ところでヒゲダンスのテーマって、実はオリジナルではなくて元になった曲があることを知っていますでしょうか。
私の何かのきっかけで知ったのですが、これを探してきたのは志村さんです。
やっぱり音楽的センスは抜群だったのですね。
今回はヒゲダンスのテーマ曲についてのちょっとしたネタです。
志村けんさんのヒゲダンスの曲の思い出
— ハマ・オカモト (@hama_okamoto) March 30, 2020
この曲を聞けば、すぐにヒゲダンスのあの曲だと一発でわかる人は多いでしょう。
志村けんさんと加藤茶さんが燕尾服に付け髭をつけ、曲に合わせて踊り、様々な芸を披露するコントです。
このコントは音楽とカトちゃんの「ヘイ」だけでしゃべりは一切なし、動きだけで笑いをとるシンプルなものです。
それがすごく面白くて、当時の子供はこの曲が流れたらみんなヒゲダンスを踊っていたことでしょう。
私が小学生の時にブームになり、給食を食べている時に突然この曲がかかった時は、ほとんどの子供が真似して踊っていた記憶があります(笑)
ヒゲダンスの曲の正式名は『「ヒゲ」のテーマ』
ヒゲダンスのコントで流れていたテーマ曲は『「ヒゲ」のテーマ』と言う名前でレコード化されています。
ヒゲダンスのテーマではなく、『「ヒゲ」のテーマ』が正式名称です。
志村けんさん自らプロデュースをし、8時だョ!全員集合のの音楽を担当していたたかしまあきひこさんが編曲をしました。
当時はこの曲が大ヒットし、その後も何度かCD化され、今でも人気のBGMの1つです。
このヒゲのテーマ、番組オリジナルの曲かと思ったのですが、実は原曲があったのです。
「ヒゲのテーマ」には原曲があった!
「ヒゲ」のテーマの元となったのがこちら。
アメリカのR&B歌手テディ・ペンダーグラスが1979年発売に発売したアルバム「テディ」に収録されている「Do Me」と言う曲のベースラインが元となっています。
これを独自にアレンジし『「ヒゲ」のテーマ』として発売されたのです。
これは、ソウルミュージックに造詣のあった志村けんさんが使いたいと持ったきたものでした。
ドリフターズといえば、元々コミックバンドですから、メンバー全員が楽器を演奏でき、志村さんもビートルズをはじめ、様々なジャンルに精通しています。
ドタバタギャクの中に、こんなグルーブ感のあるかっこいい曲を当てるセンスはさすがです。
ちなみにヒゲのテーマは「Do Me」を拝借しているので、作曲のクレジットは”K.GAMBLE & L.HUFF”と原曲の作曲家名義になっています。
彼らもこのおかげで印税が結構入ったかもしれませんね(笑)
40年以上経った今でも、ヒゲダンスの逆は最高に面白く、BGMも全然古臭くない!