YMOといえば”Rydeen”や”Technopolis”などの人気曲はもちろん、マニアックな曲もあり、音楽の幅がとても広いことを感じるでしょう。
なかには隠れた名曲もあり、今回取り上げたいのは”Tibetan Dance”
実はこの曲、YMO名義ではありません。
それでもYMOの曲と誤解されることもあるのですが、なぜでしょう?
(ファンの間では周知の事実ではあり、今更感はありますが・・・)
隠れた名曲”Tibetan Dance”はYMOの曲ではない
今回取り上げる”Tibetan Dance”ですが、本来は坂本龍一のソロ名義の楽曲です。
1984年に発売されたソロアルバム「音楽図鑑」に収録されています。
YMOが散開(いわゆる解散)したあとに発売されておりますので、YMOとのつながりはなさそうな気がするのですが、実はうまいことつながっているのです。
収録されているTibetan Danceをはじめ、何曲かにYMOのメンバーである細野晴臣と高橋幸宏が参加しているのです!
坂本龍一名義でありながら、中身は実はYMOサウンドになっているというわけです(もちろん編曲などは坂本主導ですが)。
似たようなケースでは”1000 Knives(千のナイフ)”という曲があり、最初は坂本龍一のソロアルバムに収録されて、その後わけあってYMOのアルバムにも入っております。
坂本龍一の曲はソロ名義とYMO名義と混在していることもあり、混乱してしまうこともありTibetan DanceもYMOのものと誤解されてしまったのかもしれません。
YMO再活動後にライブで”Tibetan Dance”を披露していた
YMOの3人が参加しているため、坂本龍一のソロでありながらYMOの曲と誤解をうけてしまうことがある”Tibetan Dance”ですが、実は再活動後にライブで披露したことがあるのです。
2008年にロンドンで開催されたライブでYMOとして初めてTibetan Danceを演奏し、後日ライブアルバムとして発売されております。
動画サイトで探せば、非公式ですが出てくるかもしれませんので気になったらチェックしてみてください。
Tibetan Danceは坂本がピアノを弾きながら、チベットの少女のダンスをイメージして作られた曲です。
このときはまだ30代前半でありながら、これだけ洗練されたものを作るのですから、天才とか教授といわれるのも納得です。