テレビ番組「情熱大陸」のエンディングで「エトピリカ」という曲が流れるのですが、実はこの不思議な曲名が北海道に関わる言葉だというのを知り驚いた話を紹介します。
情熱大陸のエンディング曲「エトピリカ」とは実はアイヌ語
情熱大陸を見たことがない方でも、オープニングとエンディングの曲は、いろいろなところで使われています。
実際に様々なシーンで聞いたことがあるではないでしょうか。
その中から、エンディングで流れている曲の「エトピリカ」についての豆知識を1つ。
多分、ほとんどの方が「あ〜、あれね」と思ったのではないでしょうか。
オープニングと合わせて、エンディングのこの曲を作ったのは葉加瀬太郎さんです。
エンディングの曲が「エトピリカ(Etupirka)」というのは鳥の名前ということまでは知っていました。
しかし、エトリピカってどんな鳥なのかをよく知らなかったので、なんとなく気になり調べてみたら、意外なことがわかりました。
エトピリカは北海道の一部で繁殖している鳥
エトピリカというのは、こんな姿をした鳥です。
なんとも特徴のある姿をしておりますね。
こんな姿をしていること、そして日本語っぽくない名前なので、日本の鳥ではないだろうと思っていました。
どちらかというと北欧っぽい響きなので、おそらく欧米に生息する種類なのだろうなとイメージしていました。
しかし、調べると、全然違っていました!
実は、エトピリカは北日本からアメリカのカリフォルニア州までの北太平洋沿岸域に広く分布している鳥だったのです。
まさか日本に生息している鳥とは知りませんでした。
しかしながら、国内の生息数は非常に少ないのが現状です。
繁殖地は北海道東部の厚岸町大黒島、浜中町霧多布小島、根室市のユルリ島、モユルリ島のみとなっております。
1960年頃には250羽ほど飛来していたそうですが、現在は30~40羽ほどしかいないそうです。
エトピリカの名前はアイヌ語から来ている
(この画像は厚岸の愛冠岬と大黒島です)
さらに驚いたのは、エトピリカという名前はアイヌ語が語源だということです。
地元の方や、鳥類のことに詳しい方は周知の事実だと思いますが、私自身はつい最近知りました。
語源は「くちばし(etu)が美しい(pirka)」という意味からきております。
頭部が鮮やかに彩られる様から別名「花魁鳥(おいらんちょう)」とも呼ばれているそうです。
そういえば「ピリカ」という言葉はいろいろなところで使われていますね。
お米の「ゆめぴりか」もそうですね。
なんだか言葉の響きもいいです。
こういう身近なことでも、知らないことはまだまだあるのだなと、改めて感じました。
今後も北海道についてまだまだ知らないことが、もっとたくさん出てきそうです。
そんなことを知るのも、また楽しみです。