数年くらい前から、1つどうしても気になっていることがあります。
それはアダルト系の女優のことを、いつの間にか「セクシー女優」と表記されるようになってることです。
いわゆるそういう作品に出演されている演者さんは長年「AV女優」と呼ばれていましたが、いつから呼ばれ方が変わったのでしょうか?
なぜアダルト系の出演女性を「セクシー女優」と呼ぶようになったのか?
結婚相手が元セクシー女優だった「作品をチェックしていた親友に打ち明けられて…」 https://t.co/0fsnsYPF7f
— 週刊SPA!・日刊SPA! (@weekly_SPA) March 13, 2022
以前このような記事が出ていたのですが、ここでも「セクシー女優」という表記が使われております。
週刊誌や写真誌などでは、今までは普通に「AV女優」と書いていたはずなのに、急にどうしたのでしょう?
AVという表記だとリアルすぎるので、表現を濁すようになっているのでしょうか?
最近は、いわゆる差別などに厳しい時代になっておりますので、さすがの大衆雑誌でも時代の流れには逆らえなかったようです。
ところで「セクシー女優」という表現、いつ頃から使われるようになったのでしょう。
調べてみるも、はっきりしたことがどこにも出ていませんでした。
ただ「セクシー女優」というワードをよく聞くようになったのは、この事件がきっかけではないでしょか。
白昼堂々、東京・目黒のタワマンで起きた強盗事件。被害にあったセクシー女優の里美ゆりあさんが、取材に対し、恐怖体験を激白しました。28日発行の夕刊フジ、駅売店。コンビニで。#里美ゆりあ pic.twitter.com/5OTPwdkPBI
— こちら夕刊フジ編集局 (@yukanfuji_hodo) October 28, 2020
2020年に発生した、タワーマンションに住んでいる女性が強盗に押し入られた事件、ワイドショーなどでもたくさん取り上げられました。
この時の被害者が里美ゆりあさん、いわゆるAV女優だったのです。
おそらく、テレビ局も朝から「AV女優」などと直接口にするのはまずかったのでしょうか。
そのため、どのように表現するのか悩んだ結果「セクシー女優」というワードを苦肉の策として思いついたのでしょう。
どのマスコミ社が使い始めたのかは今となっては謎ですが「セクシー女優」という言い回しがちょうどよかったのか、どのメディアもこぞって使い出して、あっという間に広まりました。
「AV女優」だと口にするのは生々しさがありますが、「セクシー女優」であれば幾分和らぐのかもしれません。
これはある意味画期的な流行語?だったかもしれません。
アダルト系の男性演者は今でも「男優」のまま
アダルト系の女性出演者はAV女優からセクシー女優と表現が変わりました。
一方、男性の出演者は今でも「男優」のままです。
男優は文字そのまま「男性の俳優」という意味ですし、変な意味もないので普通に使ってもおかしくはありません。
ところが、アダルト系でない一般的な作品に出ている男性演者のことは男優とは呼ばず「俳優」と言われています。
例えば「男優の菅田将暉さん」と紹介してもいいはずなのですが、なぜかそのように流されることはありません。
やはり日本で「男優」というのは、アダルト系の作品に出ている男性をイメージしがちなようです。
女性演者と同じように「セクシー男優」か「セクシー俳優」という呼び方に変えてみても、余計違和感があります。
やはりセクシー系の男性演者は男優と呼ぶのが一番落ち着くのかもしれません。
時代と共に、メディアでの表現も変わりつつあります。
そのうちAVという呼び方も別の表現に変わる日が来るかもしれません。