ダイエットを始める時に欠かせないのは、自分の体重を知ること。
ダイエットの第一歩は、体重計に乗ることからがスタート、もし自宅になければ、体重計を用意することから始まると言っても過言ではない。
ところで、最近は「体重計」というより「体組成計」と言われることが多く、単純に体重だけを計るだけでなく、様々な項目が数値として表されるタイプのものを指す。
「体脂肪率」などはイメージはつくが、「骨格筋率」などあまり聞かないような項目もある。
今では体組成計を使っている家庭も増えているが、これらの項目が何を表しているのだろうか?
体組成計のメーカー別比較
実際に体組成計を使っているのが、当初「骨格筋率」という値がよくわからなかった。
骨格と出てきているので骨の密度や太さでも示しているのかなと漠然と思ったくらい。
ここで、家庭用として販売されている体組成計の主要3メーカー「TANITA(タニタ)」「OMRON(オムロン)」「Panasonic(パナソニック)」の各メーカーごとの測定項目を一覧にしてみた。
| タニタ (TANITA) |
オムロン (OMRON) |
パナソニック (Panasonic) |
| 体重 | 体重 | 体重 |
| 体脂肪率 | 体脂肪率 | 体脂肪率 |
| 内臓脂肪レベル | 内臓脂肪レベル | 内臓脂肪レベル |
| – | 皮下脂肪率 | 皮下脂肪率 |
| 基礎代謝率 | 基礎代謝 | 基礎代謝 |
| 筋肉量 | 骨格筋率 | 筋肉レベル |
| BMI | BMI | BMI |
| 体内年齢 | 体年齢 | 体年齢 |
| 推定骨量 | – | 骨レベル |
メーカーにより多少違いはあるものの、基本的な項目はほぼ同じ。
体組成計は、2000〜3000円ぐらいから1万円を超えるもの(手でスキャンするタイプなど)まであるが、安価のものでも上記に掲載されているものは、測定できると考えてよい。
基本的にメーカーによる差はほとんどないと考えて問題ない。
買う場合、どのメーカーにするかは好みで選べばよいだろう。
体組成計の計測項目から何がわかるのか?
続いて、体組成計の計測項目について順に確認してみる。
体脂肪率
体重のうち、「体脂肪の重さ」が占める割合を示している。
こちらの項目では「皮下脂肪」と「内臓脂肪」両方の割合になる。
実際に肥満であるかどうかというのは、体重ではなく体脂肪で判定している。
男性と女性では体脂肪のつき方が違うため、以下の通り判定基準も異なる。
(メーカーにより多少差異あり)

(タニタの健康応援ネットより引用)
よくダイエット関連の記事などで、体脂肪率1ケタはすごい!などと大きく取り上げられることがあるが、体脂肪には
- エネルギーを貯蔵
- 内臓の保護
- 体温を保つ
- 皮膚に潤いを与える
- なめらかなボディラインを保つ
- ホルモンの働きを保つ
このように健康や美しさに欠かせないものなので、実は低すぎるのも問題なのである。
そのため体脂肪率が少ないアスリートやボディビルダーは免疫力が低く、風邪をひきやすいとも言われている。
内臓脂肪レベル
体脂肪のうち、内臓のまわりについている「内臓脂肪」がかどれぐらい付いているか測定している。
いわゆる「メタボリックシンドローム(メタボ)」の判定の目安となる値。
内臓脂肪は、血中に脂肪を増やして脂質異常症を生じさせたり、インスリンの働きを邪魔して糖尿病の原因になるなど、生活習慣病と関係が深いとされている。
内臓脂肪の面積の大小を、データに基づいてレベル化したもので、各メーカーごとの算出式により表示している。
判定レベルの大小はメーターに表示される。
基礎代謝
基礎代謝とは体温維持や呼吸、心臓を動かすなど、生命維持に必要なエネルギー消費のこと。
つまり、24時間じっとしていても絶えず消費されるエネルギーである。
1日の総エネルギー消費のうち6~7割を占めるとされており、基礎代謝が高いほど太りにくい体になる。
基礎代謝は、10代後半をピークに年々減っていくため、歳を取るにつれ太りやすくなる。

(タニタの健康応援ネットより引用)
基礎代謝が使われる体の部位を見てみると、一番エネルギー消費が多いのが筋肉となるので、基礎代謝はその人の筋肉量によって決まると考えられる。
筋肉量を増やし、基礎代謝を上げることで太りにくい体を作ると言われている。
骨格筋率・筋肉量
体重のうち「骨格筋という筋肉の重さ」が占める割合。
筋肉には、体を動かすための「骨格筋」、内臓を作っている「平滑筋」、心臓を作っている「心筋」がある。
このうち、運動などによって増やすことができるのは「骨格筋」だけになる。
オムロンとパナソニックは「骨格筋」のみの割合を、タニタの場合は骨格筋、平滑筋、水分量を含んだ値になる。
骨格筋を増やして基礎代謝がアップすれば、エネルギーを消費しやすい体質、つまり太りにくい体質になり、筋力も高まって活動的な生活を送ることができる。
皮下脂肪率
体脂肪のうち、皮膚の下に蓄積される「皮下脂肪」を、体重に対する「皮下脂肪の重さ」の割合を表した。
皮下脂肪は、エネルギーをためたり体温を保つなどの役目を果たしている。
一方、必要以上につきすぎると、お腹を始め、二の腕やお尻、太ももなどにつきやすく、プロポーションくずれの原因となる。
BMI
これは昔からよく聞いたことのある値ではないだろうか。
「Body Mass Index(=体格指数)」の頭文字「B・M・I」をとったもので、体重と身長のバランスをチェックして肥満度を判定する国際的な基準である。
計算式は次の通り。
- BMI=体重(kg)÷身長(m)÷身長(m)
最も病気にかかりにくいBMI値は「22」と言われており、BMIから導き出した標準体重は次の式で算出できる。
- 標準体重 = 22 × 身長(m) × 身長(m)
単純に身長と体重だけで割り出すので、厳密に肥満であるかどうかの判定はできないと思われがち、しかし、実は統計学的に見ると、BMIが標準範囲以上でも以下だと病気にかかりやすいとされている。
また、BMIは体脂肪率との相関もよく、肥満判定の手段としても用いられる。
そのため、今でも重要な指標として使われることが多い。
実際、痩せる必要がない人が無理にやせると健康を害するということがBMIの研究からもわかっている。
体組成計で測定した際には、BMIにも注目するようにしたい。
体年齢・体内年齢
基礎代謝をもとに体重、体脂肪率、骨格筋率などを総合して算出した体の年齢となる。
各メーカー独自の指標で算出したもので、ある程度の目安としてみるのがよいだろう。
骨レベル・推定骨量
パナソニックでは体重のうち骨の重さが占める割合を示したものになる。
タニタでは、ミネラルの量を「骨量」として表し除脂肪量(脂肪以外の組織)との相関関係をもとに統計的に推定した「推定骨量」として表示している。
主要項目をチェックし、ダイエット計画を

以上の説明で、各項目が表しているものがわかったのではないか。
全ての項目において言えることは、多すぎても少なすぎてもダメで、適正値になるようにすることである。
いずれにしても、先ずは体組成計で現在の自分の体がどのようなバランスになっているのかを知ることで、どのような方法でダイエットに取り組めばよいかが見えてくる。
とにかく体脂肪率と内臓脂肪が多いのであれば、食事量を少し減らしながら、合わせて脂肪燃焼のために運動を取り入れるようにする。
骨格筋率(筋肉量)が足りないのであれば、運動で筋トレ(筋肉トレーニング)の割合を増やす、たんぱく質を積極的に摂るなどといった対策を立てることができる。
今は家庭用の体組成計を使えば、自分の体がどのように構成されているのかというのがわかるようになった。
スポーツクラブ(ジム)や、公共のスパ(銭湯)などにも設置はされているが、やはり自宅にもあった方が便利。
体組成計で、徐々に数値が適正値に近づいていけば、ダイエットができているという実感も持てるし、モチベーションの維持にも効果的。
お手頃な値段のもので十分なので、もし持っていなければ1つ用意して、定期的にチェックするとよいだろう。



